LPガスご利用に当たって
- LPガス(プロパンガス)の性質
- ガス設備の安全管理と点検責任
- ガス器具をご使用するときのご注意
- 点火、消火は目で確認
- 器具栓、元栓はしっかりと
- ゴム管にもご注意
- ガス器具のお手入れ
- 小型容器をご使用のときは
- こんなときはLPガス(プロパンガス)販売店へご連絡ください
- もしもガスが漏れたら
- Co(一酸化炭素)中毒をふせぐ
- 小さな番人 警報器
- 湯沸し器等(固定式燃焼器)の接続方法
- CF(排気筒型)式風呂がまをご使用のお客さまへ
- もしも災害がおきたら
- マイコンメータはハイテクメータです
- カセットコンロをご使用のお客さまへ
LPガス(プロパンガス)の性質
- LPガス(プロパンガス)は空気より重く、漏れると低いところや物かげにたまります。
- LPガス(プロパンガス)は空気中に1.8%~9.5%混じったとき、着火源があると燃えます。
- 気体のLPガス(プロパンガス)は冷却したり圧力を加えると簡単に液化します。
- LPガス(プロパンガス)は無色無臭ですが、漏れたときにわかるように腐った玉ネギのような臭いがつけてあります。
- 人体に有害な一酸化炭素(CO)は含まれていませんが、換気不足などで不完全燃焼を起こすとCOを発生します。
ガス設備の安全管理と点検責任
- 点検・調査の結果、改善を指摘された箇所については、そのままにしておくと大変危険です。改善されるようお願いします。
※法定点検・調査も同様です。 - 認定保安機関の点検・調査について
- 容器交換等供給設備点検
→容器の転倒防止の確認等、容器まわりの点検を行います。 - 定期供給設備点検(4年ごと)
→ガス漏れの有無等、調整器からガスメーターの供給設備の点検を行います。 - 定期消費設備調査(4年ごと)
→ガス器具、ゴム管、配管等の消費設備の調査を行います。
- 容器交換等供給設備点検
- LPガス(プロパンガス)供給設備の管理はLPガス(プロパンガス)販売店が行いますが、消費設備の管理はお客さまが行いください。
- 供給設備の修理は、LPガス(プロパンガス)販売店が費用を負担します。お客さまの都合で変更や修理をするとき、LPガス(プロパンガス)販売店はLPガス(プロパンガス)基本料金を変更できます。
- 消費設備に修理などが必要な場合に、所有権がお客さまにあるときはお客さまが、所有権がLPガス(プロパンガス)販売店にあるときはLPガス(プロパンガ ス)販売店が費用を負担します。その場合、LPガス(プロパンガス)販売店は「お客様に貸与するLPガス(プロパンガス)設備の内容」を変更することがで きます。
ガス器具をご使用するときのご注意
- 新しいガス器具をご使用の際は、LPガス(プロパンガス)専用の器具であることを確認してください。
- 都市ガス用器具は使えません。
- ガス器具の取扱説明書をよく読んでからお使いください
点火、消火は目で確認
- ガス器具のそばに、燃えやすいものを置かないでください。
- ガスをお使いのときはその場を離れないでください。風や煮こぼれで火が消えたり、天ぷらの油に火がつくことがあります。
- マッチ等で点火するときは、マッチ等に火をつけてから器具せんをゆっくり開いて着火してください。
- ガスの炎は必ず「青い炎」でお使いください。赤い炎は不完全燃焼です
器具栓、元栓はしっかりと
- おやすみ前やお出かけのときは、必ず器具栓や元栓を閉めてください。
- 使っていない元栓には必ずゴムキャップをつけてください
ゴム管にもご注意
- ゴム管はときどき点検し、ひび割れやかたくなったものは早めに取りかえてください。ガス漏れ点検は、石けん水を塗りあわが出るかどうかで調べます。点検後は、水分をよく拭き取りましょう。
- ゴム管はガス栓の赤い線まで差し込み、ホースバンドでしっかり止めてください。
- 「三つ又」は危険ですので、絶対に使わないでください。
- LPガス専用ゴム管をご使用ください。
※都市ガス用は使えません - 折れ、ねじれに注意し、必要以上に長くしたり物かげに通したりしないでください。
- ゴム管は、できるだけ短くして使用してください。
- ネズミがゴム管をかじることがあります。
※ネズミがかじっても安心な防鼠用ゴム管もあります。 - 取り付け後、2~3年が交換の目安です。
※使用状況により、交換が早くなることがあります。
ガス器具のお手入れ
- ガスコンロなどの目づまりなどは、不完全燃焼の原因となります。ときどき器具ブラシなどで掃除してください。
- ネジなどを取り外す必要がある場合は、必ずLPガス(プロパンガス)販売店にご連絡ください。
小型容器をご使用のときは
- 容器が倒れないように平らな場所でお使いください。
- 使用後は、必ず容器バルブを閉めてください。
- 不要になった容器は、必ずお求めになったLPガス(プロパンガス)販売店に連絡してください
- LPガスの小型容器を屋内で使用するときは、以下のことに注意してください。
- 耐圧(充てん)期限切れの容器は再検査後でなければ、充てんできません(ガスの販売店へご相談ください)。
- 容器はできるだけ火気に近づけないでください。
- 直射日光や火の気がなく風通しのよい、平らな場所へ積み重ねないで保管してください。
- ゴム管は、早めに取り替えてください。
- 調整器は、さび、ネジのゆるみのないものをご使用ください。
- 定期的に調整器と燃焼器具の調査を受けてください。
こんなときはLPガス(プロパンガス)販売店へご連絡ください
- LPガス(プロパンガス)設備の工事や、新しいガス器具の取りつけ取りはずし。
- 新築や改築、引っ越しなどで新たにLPガス(プロパンガス)を使用するとき、使用をやめるとき。
- 旅行や出張などで長期間留守にするとき。
- 増改築・塀・車庫等の工事に伴うガス管の設置や撤去等、風呂がま、大型給湯器、排気筒などの工事を行うには法律上の資格が必要です。
もしもガスが漏れたら
- ガスの臭いに気がついたとき、警報器がなったとき
- すばやくすべての火を消す。
- 器具栓や元栓をしっかり閉めてください。
- 窓や扉を大きく開け、ガスを自然に追い出してください。
- 換気扇を回すなど、電気のスイッチには絶対に触れないでください。
- LPガス(プロパンガス)販売店へ連絡し、点検を受けるまでガスを使用しないでください。
※LPガスはもれると低いところから物かげにたまるおそれがありますので、充分ガスを追い出してください。
※アパート・マンションにお住まいの方は、お部屋の両隣、上下のお部屋の方にも声をかけてください。
※日頃から万一に備えて容器・メーターの位置を確認してください。
※外出・就寝時には器具せん、ガスせんをしっかり閉めてください。
Co(一酸化炭素)中毒をふせぐ
- LPガス(プロパンガス)の燃焼には大量の空気が必要です。 換気が充分に行われないと、酸素不足や排気ガスが室内に充満して不完全燃焼となり、CO中毒を起こす危険性があります。
- CO中毒をふせぐために
- ガス器具を使用するときは換気扇を回したり、ときどき窓を開けて換気してください。
- 小型湯沸器をお風呂に使ったり、シャワーとして長時間使用することは絶対におやめください。
- コンロとストーブなどを同時にお使いのときは、換気に注意してください。
- 風呂がまや大型湯沸器には、必ず換気口と排気設備を設置してください。
- 排気筒に鳥が巣をつくったり異物がつまったりしていないか、こまめに点検してください。
- 排気筒がはずれていないか、こまめに点検してください。
- 長年使用して古くなった燃焼器具は、一酸化炭素(CO)中毒事故を防止するため、より安全な不完全燃焼防止装置付の燃焼器具への交換をおすすめします。
- 積雪や屋根からの落雪により、燃焼器具の給排気トップがふさがれると、不完全燃焼の原因になります。こまめな除雪をお願いします。
- 内・外装工事時に排気トップがふさがれたり、ズレやはずれることがあるので注意しましょう。
- FE式燃焼器具と、レンジフード等を同時に使用すると、燃焼器具の排気が逆流するおそれがあります。
- せまい部屋でポータブルストーブと、FE式や開放式の燃焼器具を同時に長時間使用すると、室内の空気を多く使用しますので、時々窓を開ける等、充分換気に気をつけてください。
- 換気口や給気口を、家具等でふさがないでください。
※不完全燃焼防止装置付燃焼器具や、室内の空気を汚さないFE式燃焼器具をおすすめします。
- 小型湯沸器の誤った使用によるトラブル
- 洗濯機への給湯
- ガスコンロの直上への設置
- シャワーとして使用
- 器具の老朽化や、フィンの目詰まり
- 浴槽のお湯張り
- 気分が悪いなと思ったら直ちに使用を中止し、充分な換気を行って、ガスの販売店に連絡してください。
小さな番人 警報器
- Co警報器
⇒ガス器具の不調や、誤った使用方法で一酸化炭素(Co)が発生したときに音とランプでお知らせします。 - Co警報器は天井から30cm以内に、一酸化炭素は空気より軽いのでCo警報器は天井に近いところに取り付けます。
- ガス警報器
⇒万が一のガスもれのときに、音とランプでいち早くお知らせします。 - LPガスは空気より重いので、ガス警報器は床から30cm以内の近いところにとりつけます 。
※警報器の電源は絶対に抜かないでください。 - 交換期限を確認ください
- 次の場所では警報器を取り付けないでください。
- ガス燃焼器の直上
- 水蒸気、煙などが直接当たる恐れがあるところ
- 換気口や換気扇などの付近
- 厨房設備、家具等のかげ
- 水滴が直接かかる場所等
- アパート・マンション等の共同住宅、旅館、飲食店、地下室などはガス警報器の設置が義務付けられています。
- 戸建住宅にお住まいの方にも取り付けを是非おすすめします。
- 湯沸し器、ふろがま、ガスストーブを設置されているお宅にはCo警報器があると安心です。
湯沸し器等(固定式燃焼器)の接続方法
- 固定式燃焼器具とガスせんの接続には、ゴム管は使用できません。「LPガス用継手金具付低圧ホースか金属フレキシブルホース」をご使用ください。
CF(排気筒型)式風呂がまをご使用のお客さまへ
- シャワーの使用中や追い焚きをしているときは、絶対に換気扇などを使用しないでください。排気が排気筒から逆流して酸素が不足し、不完全燃焼を起こすことがあります。
- 風呂がまと小型湯沸器を同時に使用すると酸素不足により不完全燃焼が起きることがあります。
- 給気口をふさがないでください。
もしも災害がおきたら
- 火災のときは、容器バルブを閉めて、消防署員などに容器の位置を知らせてください。
- ガスの販売店または認定保安機関にも連絡してください。
- 地震のときは、火をすべて消し、器具栓と元栓を閉めてください。
- ゆれの大きなときは容器バルブも閉めてください。
- 容器バルブを閉めるときは、時計と同じ右回しです。
- 揺れがおさまったあと、容器まわりの配管等に異常がないか確認してください。
- 洪水のときは、容器バルブを閉め、容器が倒れたり流されないようにロープなどで固定してください。
- 災害で家を離れるときは、二次災害を防ぐため容器バルブを閉めて、電気のブレーカーも切ってください。
- 再びガスを使用する前に、ガスの販売店または認定保安機関の点検を必ず受けてからご使用ください。
マイコンメータはハイテクメータです
ご家庭には、ガスの異常使用を監視するマイコンメータが設置されています。万一の異常時は、必要に応じてガスを遮断します。
- こんなときにガスを遮断します
- ゴム管の抜けなどで異常に大量のガスが流れたとき。
- 器具の消し忘れなどでガスの使用時間が異常に長いとき。
- 震度5以上のとき。
- 警報器がガス漏れを感知したとき。
- 日常のご使用について
- 日常の管理は、とくに必要ありません。
- マイコンメータが作動してガスが遮断したときは、復帰操作を正しく行ってください。
- 復帰操作を行ってもガスが出ない場合は、LPガス(プロパンガス)販売店までご連絡ください。
- 復帰操作の手順
- メーターの液晶画面の表示をご確認下さい。
- 器具栓や元栓をすべて閉めます・・・1
- 復帰ボタンのキャップをはずします(機種によってはキャップのないものもあります)・・・2
- 復帰ボタンを押して約2分間待ちます・・・3
- 異常がなければ元どおりガスが使えます。
- ガスが使用できないとき、マイコンメーターがふたたびガスを止めたときは、LPガス(プロパンガス)販売店までご連絡ください。
LPガス小型容器やカセットコンロをご使用のお客さまへ
小型ガス容器の処分は
- 一般ゴミと一緒に捨てずに、取引のあるLPガスの販売店や、お近くのLPガスの販売店、または(社)北海道LPガス協会へお持ちくださるか、ご連絡ください。
カセットコンロ用ガスボンベの処分は
- カセットボンベの注意事項をよく読んで処分してください。
- ※地域によって、廃棄方法が異なりますので、お住まいの市町村にご連絡をお願いします。
ガスボンベ等の処理についてご不明な点がございましたら、下記に直接お問い合わせ下さい。
●カセットボンベお客様センター
0120-14-9996(平日/10:00~17:00)
●各社メーカー窓口